車両保険のくどいまでの解説・約款解釈編

車両保険の約款解釈

自動車保険は約款という小難しい取り決めによって決められている。保険金が支払える事故(有責)、保険金が支払われない事故(無責・免責)は全て約款によって決められています。約款の理解は非常に難しい。保険会社の社員でも詳細を理解できる人は多くないと思われます。

もちろん全部理解する必要は全くありません。いざという時にここに書いてあるなあぐらいの理解で充分です。ましてや一般の契約者であればポイントを理解するだけで充分賢くなれます。

今回は車両保険にまつわる重要な約款の条項を一つ一つ理解することで、車両保険というものを全体的に理解しましょう。これで保険って難しいという発想から逃れることが出来ますよ。保険の理解とは約款の理解です!

車両条項の解説・支払責任

急激で偶然かつ外来の原因に起因する事故が損害保険で担保出来ます。物の飛来・落下、火災、爆発、盗難、台風、洪水なども支払いOKです。一方で、地震は免責です。地震は異常災害なので保険会社の担保能力を超えています。

通常車にはボルトナットで固定されているカーナビなども含まれます。

免責事項Ⅰ

保険金がもらえない事故について明記されています。故意による事故。わざと壁にぶつけて保険金を請求しても降りません。また戦争・地震・核燃料事故などの異常災害は前述のように免責です。差し押さえや収用・破壊などの公権力の行使によるものも当然だめです。詐欺などでもおりません。あくまで善意の契約者の事故が対象です。

免責事項Ⅱ

Ⅱは勘違いしやすいので詳細に見ていきましょう。個別に見ていきましょう。それぞれ保険の対象外です。

航空機・船舶等で輸送中の事故。これはそれぞれ航空保険・貨物保険の範疇であり自動車保険の範疇ではありません。それぞれ航空会社・船会社に請求しましょう。ただし運輸輸送契約によっては対象外の場合もあります。

自動車に存在する欠陥・腐しょく・さびなどの自然損耗。そもそも急激偶然外来の基本原則に反します。また欠損であればPL法(製造物責任)でメーカー責任を問うべきでしょう。ただなかなか生産者の責任を証明するのは難しいですね。PL法が制定され若干楽になりましたが、難しいのが現状です。故障損害は当然おりません。そもそも急激偶然外来の基本原則に反します。

またタイヤのみの損害は対象外です。つまりパンクですね。パンクなんてしょっちゅうおこりますし、そのその保険金を請求するほど費用はかかりません。リスクは自己消化が可能です。

あと競技使用は免責です。レースに参加するときは専門の保険に加入する必要があります。そう考えると夜の首都高を爆走するルーレット族の事故は微妙ですね。

免責事項Ⅲ

飲酒・麻薬・シンナー等、服用した状態や、正規の運転資格を持たないで事故を起こした場合は保険はおりません。飲酒で事故をおこして自分の保険金を請求することはもってのほかですね!

損害額の決定

要するに修理代・修理にまつわる費用・損害軽減の費用・権利保全の為の費用・引き取り費用が対象です。当然レッカー代や旅行先での仮修理・保安部品の交換などはOKです。

損害軽減・権利保全費用はあまり該当するケースは少ないでしょう。例えば追突してラジエターが壊れたとします。当然そのまま走ればエンジンまでだめになると思われるケースで、キャリアカーを呼んだ費用とか、仮にラジエターを交換した費用などが想定できますね。

権利の取得

車が全損になり、保険金額満額を受け取れば、商法に則って所有権は移転します。車の盗難の際に車の所有保険が保険会社に移動するのがいい例でしょう。

車の部品には価値があります。車を勝手に廃車することは保険会社に損害を与えることになり、その分を差し引きされることもあります。