自動車保険の苦情はどんなのがあるの?

自動車保険の苦情とは?

自動車保険は日常使うことはありません。事故が発生して初めて形になる商品です。商品の購入時には保険証券が渡されるだけです。保険証券も最近は省略して保険料を値引くケースが多く、自動車保険を購入したという意識があまりにもないのが現実です。

保険は交通事故というトラブルを解決する商品です。事故の時は心神喪失状態となり、正常な判断を失う事もあるぐらい心理的なダメージが大きいです。目の前で自分の運転する車が他人の財物を破損し、怪我を負わせてしまった。自損事故で車が無残にも大破した。

とても心理的につらい時です。そんな時に保険会社は、財物の金銭的な補償だけではなく、心理的なサポート、補償の適切なアドバイス、法的見解のアドバイスを期待したいとこですが、残念ながらすべての保険会社担当者がそうではありません。(もちろん正義感に燃えたとても優秀な人もいますが、どの会社でもすべての人が優秀ではありません)

ここでは困った時の保険会社なのに苦情となるケースを解説します。

苦情の統計は日本損害保険協会が公表しています

日本損害保険協会のホームページで損害保険各社の苦情件数が掲載されています。契約件数が多ければ、苦情の件数は増えるので単純に件数だけではわかりません。保険会社は入り口(営業)と出口(損害査定)が両輪です。損保内でも営業畑と損査畑でかち合うことも多いですが、メガ損保の苦情発生内訳をみると保険金に関する苦情が半分をしめています。(2020年1月-3月集計)

メガ損保の保険金に関する苦情の平均が49%なので、内訳の目安として49%以下であれば保険金に関する苦情が少ない会社と考えることが出来そうです。ただ個別の苦情詳細は開示されていないので、このページを見てもどんな苦情が発生しているのか大きな項目しかわかりません。

自動車保険金支払いで多い苦情

生命保険・傷害保険・医療保険・火災保険であれば、自分が契約者・被保険者となり、死亡・怪我・病気・火事の際に契約者サイドの人間に保険金が支払われます。

一方で交通事故は加害者が加入している保険会社から支払われますので、自分で保険会社を選べないという実態があります。なので自動車保険の苦情は契約者側と被害者側の両方から発生します。

苦情を言うのは言うほうも体力がいります。苦情をいう理由があります。自分が当事者となった際に困らないよう自動車保険ではどんな苦情が多いのかを事前に知っておきましょう。

被害者側・対人賠償保険・慰謝料が少ない

これはよく言われます。お金に関する感覚は人によって様々です。打撲で1ヶ月の通院の慰謝料が12万で合意する人もいれば合意しない人もいます。納得がいかないなら訴訟申し立てをするのがよいと考えます。事故は損失でしかありませんので軽傷ケースであれば早く治療を終わらせ示談し、社会生活に戻り仕事をするのが一番です。逆に重度の後遺障害が残るケースにおいては、社会復帰後も十分な収入を得られる保証がありませんので、十分に検討のうえ示談をする必要があります。

被害者側・対人賠償保険・治療費の支払いを止められた

治療費は永久に支払われるものではありません。治療の効果が見込まれなくなる程度に回復するまでです。症状が残ったのであれば後遺障害とし評価され補償を請求する事とになります。打撲で半年も治療をすれば通常は回復する事が多いです。治療費を止められたなら無理やり支払ってもらう事はできません。停止後も治療が必要なら健康保険に切り替え、自分で支払うしかありません。こうなると示談では解決が難しいです。妥当な治療費か否か裁判で争うしか方法がありません。示談なら少し慰謝料を上乗せという交渉もあります。

被害者側・対人賠償保険・休業損害の支払いを止められた

お仕事を休むのはよほどの事です。ジャパニーズビジネスマンは多少の発熱でも会社にいきます。ただ交通事故で骨折し入院した場合は業務が出来ません。保険会社と見解が分かれるケースは打撲でお仕事を休むケースです。他覚的所見のない傷病名打撲捻挫で休む場合は、そもそも休む必要があるかが問題になります。