ダイレクト自動車保険の安さの秘密

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通販保険はなぜ安いの?

「安かろう悪かろう」と言葉があります。安いものは品質が悪いから結局は損する。という意味です。通販自動車保険は安価ですが、このことわざは当てはまりません。

通販自動車保険発売後、訳知り顔で通販は対応が良くないとか、保険料が安いから国内代理店型損保に比べて保険金の支払いが厳しい・・etcと噂する人が多くいました。 実際に、過去損害保険業界を経験した管理人が第三者的に考えてみると、安いのは努力と事業構造の結果であり、通販は通常の代理店を通じてのお客様との人間関係がない分、事故などの時は商品を具現化すべく質の高いサービスを提供しています。事実、通販保険会社の出現から時が経過し、国内メガ損保全てがグループ内に通販型自動車保険会社を抱えています。

ここでは少々難しいですが、なぜダイレクト(通販)の自動車保険はメガ損保に比べて大幅な値引きが可能なのかを考えて見ましょう!

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保険自由化の恩恵

保険業界は大蔵省の下で護送船団方式といわれる体制で長らく営業をしてきました。どこの保険会社で契約しても保険は同じ値段です。保険会社が倒産したら大きな社会問題になります。規制業種として安売りを防ぎ、小さい保険会社も大手と同じ商品・価格で競争が出来ていました。同じ商品を売っていますので、あとは代理店数の勝負になります。なので元々価格競争という発想がありませんでした。1996年に保険の自由化が認められ生損保の参入が認められ、その後日米保険協議で割安のリスク細分型保険の発売が認められました。当時は黒船の来襲ととても話題になりました。

保険自由化以降に設立された保険会社は、価格競争が前提です。長らく護送船団方式で守られていた既存の損保に対抗するために、多くの割引施策を契約者に提供しています。そもそもの発送が消費者としてはとても助かりますね。通販保険会社の多くは、保険自由化以降に参入をしていますので、価格競争をするというマインドがあります。ここが当時既存の損保と大きく違いました。

海外の保険会社を見てみると、家の保険とセットで保険料を割り引いている会社もあります。自動車保険と火災保険を一緒にすれば、ポケットのお金を戻しますとストレートな宣伝がされています。日本とは違いますね。

保険料が高くなりがちな若年層に対しては、アプリを入れて安全運転講習・モニタリング・認証を受けることで保険料を割り引くサービスも展開しています。若年層の車離れが進む日本では無い発想です。

 

既存損保と通販自動車保険の比較

代理店手数料

通販の自動車保険会社は代理店に払う手数料が発生しません。代理店の手数料は結構高いので、ココが削減出来るだけで、保険料がかなり安くなります。中間マージンがなく直販で安くうる。パソコンではデルやマウスコンピューターが直販スタイルで業績を伸ばしています。

車を初めて購入する時は流れでディーラーで保険に加入してしまいますが、親切で保険も一緒にやってくれているのでなく、ディーラーにとっては保険を売ることで販売手数料が入ってくるので商売として売っているのです。

人件費の違い

既存の損保社員はみな高給取りです。大卒の就職希望企業ランキングで常に上位の東京海上を筆頭に多くの大学生が希望する理由の一つはその待遇です。30代で1,000万越えの世界です。一方で通販自動車保険のTOPのソニー損保ですが、もちろん損害保険会社なので給料は世間一般より高収入です。ただメガ損保とは大きな差があります。

保険会社は形ないビジネスで事業費の多くを人件費が占めます。通販損保はまだ新しい形態の会社なので、若い人が多くを占めます。結果人経費が既存損保に比べて大幅に安価です。

まとめ

上記の2点が通販自動車保険会社と既存損保の大きく違う点です。代理店手数料は代理店が保険を販売してくれたことに対するお礼のお金です。仮に10%だとすれば売上の1割ですから売上原価としては小さくないわけです。 保険業界は損害保険に限らず生命保険も同じです。契約者は手数料を加えた高い保険料を払って契約している。しかも生保損保ともに保険会社の営業部の人は、実際に売ってくれる人にいかにたくさん売ってもらえるかそのサポートの営業をしている訳であって実際に売っているわけではない

また代理店型の損害保険会社は多くの代理店を抱えているので、代理店のサービスレベルも様々です。品質の維持が難しい代理店に対して、高給取りの損保社員が販売事務を支援する問題に悩まされています。代理手数料と損保社員の残業代。それがコストに反映されます。

なんでそんな2重の手数料を払わなくちゃいけないのかな?という感覚は大切です。 そんな訳で直接保険会社本体がお客様と契約する理にかなった保険がダイレクト販売の保険会社なのである。

通販保険会社では、販売部門における顧客の窓口であるオペレーターの稼働については秒単位の管理を行い効率性をあげるのに取り組んでいます。(コールセンターはどこも同様の傾向があります。)また比較的新しい会社が多いですから、社員数もスリムで、人件費のピラミッドも綺麗な三角形をしていると思われます。 通販の自動車保険が安いのは事業構造の違いが大きな理由であることは明確です。