自動車保険の自動継続って何?

目次

自動継続特約とは?

個人の自動車保険は1年更新が基本です。複数年契約で保険料を割り引く新たな契約方法も発売されていますが、無事故割引の等級制度がある自動車保険は単年度契約が主流です。

生命保険等と違い損害率が安定しない為、あまり長期の契約を引き受け難いという背景もあります。特に近年は自然災害が多発し年間1兆円を超える保険金が支払われています。いつくるかわからない自然災害で損害率も毎年大幅に変わります。一方で、生命保険は死亡率によって保険料が算出されますが基本的に人の死亡率は昔からあまり変わりません。損害保険は、色々な自然災害・外部要因等で危険率が常に変わってくるわけです。

それ故短期で保険料率を見直していく訳です。 短期で契約・通常自動車保険は1年ですので、毎年更新の時期を迎えます。万が一更新を忘れていた場合一体どうなるのでしょう?当然保険は契約して保険料を支払って保険契約は成立します。うっかり保険の更新を忘れて交通事故を起こしてしまった。そんな場合は保険は無責で自己負担するしか方法がないのでしょうか?  交通事故は一瞬で人の人生が変わります。人を死亡させた場合、時に億を超える賠償責任が発生します。

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契約者を救う自動継続システム

保険料の扱い

保険は保険料を支払って初めて有効になります。いくら契約を締結しても保険料を支払っていないと保険の効力は発揮されません。事故がおきた時、保険会社の担当者が最初にやることは保険料が入金されているかという事です。保険料未納の事故は保険の対象外です。

以前は保険料未収を見落とし、保険金を間違って支払ってしまい、後日それが判明し回収に赴く事がありました。今は多くの会社が分割払いでも保険料が未収の場合は、保険金が支払えないようシステムを構築しています。保険料を支払っていないという事実があるのですが、一度受け取られた保険金を回収するのは担当者にとって負担があります。

継続契約

保険は1年更新が基本です。更新の時期になると代理店の営業マンが次年度の継続契約に向けて動き出します。営業マンが成績を伸ばしたいという意向もあり自動車保険の継続をし忘れるという事は通常ありません。 しかし通販の自動車保険は継続のご案内がお手紙で届くだけです。会社によってはコスト削減の為、更新案内の葉書すら届かない会社もあります。忙しい時や車を複数台保持している場合はうっかり忘れてしまうことも多いですね。

救済措置

うっかり継続契約を忘れて交通事故が発生。結果保険が使えないという状況は契約者にとって最悪です。 そんな状況を救うために、通販の保険会社では通常契約失効後30日以内であれば保険を継続したと見なして保険を適用する自動継続の特約が付帯されています。

この自動継続によって救済されているケースは実際にあります。事故を起こしてから保険に加入するのは、保険金請求詐欺事件で古くからある手口ですが、継続契約の更改忘れに悪意はありません。うっかり忘れてしまった場合に、加害者・被害者が困らないように救済措置の条項があります。

継続意思

あくまで30日救済は契約者のうっかり更新忘れ・入金忘れを救済するための特約です。こういう特約がついていると安心して通販の自動車保険に加入できますね。継続契約のうっかり忘れもありますが、子供が免許を取得し、被保険者(保険の補償対象となる人)への追加漏れも結構あります。そんな時でも、損害保険会社によっては一定条件下で救済する特約もついています。(新規運転免許取得者に対する自動補償特約)