人身傷害保険とは何?

人身傷害保険とは何か?基本を解説します

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人身傷害保険はとても大切で欠く事の出来きません。

この保険のおかげで今まで保険で救済されなかったケースが保険請求出来る様になりました。しかし保険に詳しくない人にとってはつける必要があるの?なんの意味があるの?ぐらいの認識しかないのではないでしょうか。

この保険のお陰で突然の交通事故に対して万全な準備を出来ます。ひき逃げにあった場合、単独事故で大怪我した場合、自分に大きな過失がある場合。どれも充分な補償を得れないケースです。でもこの保険に加入してれば任意保険から補償が得られます。

そんな便利な特約ですからしっかり理解して有効活用しましょう。

人身傷害保険の基礎知識

自動車保険は元々標準約款(自動車保険の基本となる約款)がベースとなっている為なかなか会社間の差がつきません。また自動車保険市場は既に飽和市場で売上UPもこれ以上望めません。そんな中で近年唯一売上げを拡大してきたのが人身傷害保険です。

 始まりは1998年10月の東京海上のTAPに付帯されたのが最初です。その後損害保険会社各社は同様の保険を相次いで発売しました。当初はなんの保険かわからなかった保険ですが、2020年現在では契約率95%を超えて車両保険よりメジャーな種目になっています。やはり車は物ですので100万の車であれば100万が損失の上限です。人の怪我とは比較になりません。

 自動車保険の売上げ増加の為に保険会社が力を入れていると言う一面もありますが、契約者に取って役立つ保険だからこそここまで伸びたと言う事は明白です。

どんな事故が対象?

自動車・自動2輪等自動車の運行に関する事故であれば対象になります。自分の車でも他人の車でもOKです。会社によっては自転車を対象とする保険もあります。

誰が保険請求可能か?

契約者とその家族が対象です。契約している自動車に乗っていた友達とかも対象になります。

対象外の事故は?

故意・重大な過失・自殺また飲酒運転中の事故等、通常駄目でしょうと思われる事故はもちろん対象外です。故意・重大な過失による免責は保険会社にとって立証する事が難しく適用されるケースはなかなかありません。飲酒運転による支払対象外は未だに発生しています。

補償される損害は?

治療費・交通費・介護費・休業損害・慰謝料等です。
後遺障害が残れば当然逸失利益・後遺障害慰謝料が加算されます。

補償される損害は?

治療費・交通費・介護費・休業損害・慰謝料等です。後遺障害が残れば当然逸失利益・後遺障害慰謝料が加算されます。

なぜ必要な保険なの?

交通事故には相手に請求できない・難しい交通事故もあります。自分の方が悪い事故・単独事故・相手が反社会勢力・当て逃げ等、そんな時に自分の保険で自分を守るわけです。

以上のとおり、人傷に加入するメリットは自分や家族を守る為につきます。相手に損害賠償請求が出来なく困り果てている交通事故は残念ながらたくさんあります。

a107_008特に50対50とか自分が悪い事故の場合、自分が怪我して相手の保険会社に請求しても「自賠責保険に被害者請求を自分でやって下さい。」で終わりです。自賠責に請求すれば120万まで過失減額される事無く補填されるわけですから、わざわざ過失が小さい保険会社は相手の怪我の対応をしない訳です。

cuts_050もっと大変なのが自損事故です。家族を乗せていて電柱にぶつかり大怪我なんてしたら大変です。家族の分は自賠責から戻ってくるにしても運転者は完全に全額自己負担です。

人身傷害保険に加入してれば何も心配要りません。自分の加入する保険会社に請求すればいい訳です。ありがたい時代ですね。

  人身傷害保険が使えるか否かの事案検討

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自動車保険会社に取って保険金を支払える事故であるか否かを判断する事は最重要項目です。保険金が払える事故=有責であり、保険金が払えない事故は無責・免責です。

無責とは支払い事由に該当しない為支払い拒否をすることであり、免責は約款上の保険金を支払えない場合に該当する為支払い拒否をする事です。この点は保険会社の担当者でも理解していない人もいます。保険会社・契約者に取っても絶対に間違いは許されない事です。

保険金が払えないのは支払い条項に該当しないまたは免責事項に該当しているから払えない訳ですが、約款に照らし合わせ判断する事は保険会社の担当者でなくても出来ます。約款をじっくり読めばいいのです。保険会社の担当者も人間です。過去には不払い問題も発生しています。自分で約款を理解する力が必要です。

しかしながら約款を読み解くのは骨の折れる作業ですので、ここでは一般的な事故形態を元に保険金が支払われるか否か判断したいと思います。

過失割合のある事故は?⇒請求可能

解説
cuts_300運転者の過失割合とは無関係に請求できます。過失が30%あって相手から減額されたとしても、人身傷害保険の支払い基準との受け取った賠償金の差額は、自分の加入する保険会社から補償を受けられます。

 

運転手が飲酒運転中の事故は?⇒請求不可

解説
cuts_305運転者は人身傷害は支払い対象外です。自業自得です。車両保険・搭乗者傷害保険も対象外です。飲酒運転は絶対にしてはなりません。あくまで運転者が対象外です。例えば親子(子供5才)で遊園地に遊びにいってお父さんが飲酒運転で帰宅時に自爆事故で怪我をした場合、お父さん(運転手)は免責ですが、同乗の子供は有責です。個別に判断が必要です。

通常運転中の単独事故は?⇒請求可能

解説
cuts_300加入する保険会社から治療費・休業損害・精神的損害等の補償有り。

 

お仕事中の事故は?⇒請求不可

解説
cuts_305会社の車で営業中に事故が起きたらそれは会社が補償すべきです。個人の自動車保険は対象外です。もちろん業務中であれば営業車両の保険や労災の対象になります。

 

家族の車を運転中の事故は?⇒請求不可

解説
cuts_305自動車保険は一台に一契約が基本です。これが払われれば一家族に2台車があっても1つの契約でOKになってしまいます。家族で複数所有している場合は、1台の車に搭乗中・車外にいても補償可能な契約をして、もう1台は車両搭乗中のみ補償のタイプで契約するのが賢いです。

また弁護士特約やファミリーバイク特約は家族で1台加入しておけばOKです。

歩行中自転車運転中の事故は?⇒請求可能

解説
cuts_300加入する保険会社から治療費・休業損害・精神的損害等の補償有り。

 

他人の車に乗車中は?⇒請求可能

解説
cuts_300加入する保険会社から治療費・休業損害・精神的損害等の補償有り。

 


頻繁に請求があがると思われる交通事故形態は上記のとおりです。人身傷害保険はあくまで自分の保険ですから、相手方と話したくない・相手が反社会勢力で関わりたくないとう理由で請求するのも大丈夫です。

cuts_050保険会社は契約者に保険金を払った後相手方に求償します。本来は相手方が支払うべきものを払った訳ですから当然ですね。ただ相手方がいる自動車事故の場合は殆どが自賠責に請求して相手方本人に請求が行くケースは少ないのが実態です。


ただ無保険車(自賠責・任意保険)という信じられないような車が走っているのも事実です。そんな車にぶつけられたらまず相手方に請求するのは無理です。相手はお金がないから払えませんと開き直るケースが多いですね。人にケガを負わせながら、治療費が高い・休業損害が高いといって賠償金額の減額を交渉してくる人がいます。このような主張をされる人と話すのは時間の無駄です。疲れますね。

人身傷害保険に加入してればそんな時でも安心して治療に専念できます。保険会社が相手に請求してくれます。