車両保険とは何か

車両保険とは

自動車保険は数々の補遺をセットにしたパッケージ商品です。其々の補償毎に保険料が決められています。事故が多い補償項目は当然保険料が高いわけです。一番高いのは車両保険。逆に安いのは対人保険です。(自賠責で対人保険料を一部収めているため)つまり車両保険はそれ程使用頻度が高く、保険会社によっては保険料の半分が車両保険と言われています。

自動車保険料を削減するには車両保険を外すのが真っ先に考えられます。しかし、車の修理代金は異常に高い。ここを見逃しては大きな失敗をします。

車両保険の種類

最近生保などでもそうですが特約が多い。自動車保険にも特約が多くなってきて理解が難しくなっています。車両保険関係の特約も多くなっています。まずは車両保険という商品を理解してみましょう。車両保険は基本は2種類だけです。一般車両保険と車対車限定A(エコノミー)です。自分の運転に自信があって、当て逃げされても諦められる人は、エコノミーの自動車保険に加入して自動車保険料を削減しましょう。

代車費用特約

交通事故で自動車を修理工場に入れた場合、基本的に相手方が100%責任のある事故で無い限り賠償してもらえません。レンタカーもカローラクラスでさえ一日7,000円前後します。その費用を賠償請求ではなく自分の自動車保険からし払ってもらう特約です。自分が単独事故を起こした時も請求できます。

事故付随費用担保特約

旅先などで事故にあった場合、臨時の宿泊や帰宅費用、またキャンセルになったコンサート代などを、賠償請求ではなく自分の自動車保険からし払ってもらう特約です。保険会社によってはサービスとして提供している会社もあります。

車両全損臨時費用特約

車の損害が車両保険金額を越えた場合(全損)に、廃車費用や代替の費用の足しにするという意味で、5%~15%(10万~30万限度・会社によって違う)足して保険金が受け取れる特約です。

地震・噴火・津波特約

自動車保険会社はあくまで営利企業です。地震のような異常災害はリスクが高すぎるので引き受けしないのが基本ですが、保険料を追加する事で対象になります。仮に大型地震が一度起これば損害は莫大なものになり、自動車保険会社の経営に影響を与えます。ただし保険金額は満額の設定は出来ず50万円を上限としている会社が多いです。(家屋の地震保険は全壊で50%支払われます。)

特約を理解する
自動車保険は基本は法律上の賠償責任を担保する為、また自分が賠償責任を負った時にそのリスクを転嫁する為の商品です。ただカーライフにおいて交通事故でなかなか相手に法律上請求できない損害もありますし、逆に盗難や自然損害に対する金銭的な自衛手段は貯金しかありません。

それ故自動車保険は金銭の心配なくカーライフを満喫できるように特約が発展しました。特約が多ければ多いほどいろいろなリスクを担保できるので当然保険料はあがります。

車両保険の約款解釈

自動車保険は約款という小難しい取り決めによって決められています。保険金が支払える事故(有責)、保険金が支払われない事故(無責・免責)は全て約款によって決められています。約款の理解は非常に難しい。保険会社の社員でも詳細を理解できる人は多くないと思われます。

もちろん全部理解する必要は全くありません。いざという時にここに書いてあるなあぐらいの理解で充分です。ましてや一般の契約者であればポイントを理解するだけで充分賢くなれます。

今回は車両保険にまつわる重要な約款の条項を一つ一つ理解することで、車両保険というものを全体的に理解しましょう。これで保険って難しいという発想から逃れることが出来ますよ。保険の理解とは約款の理解です!

車両条項の解説・支払責任

急激で偶然かつ外来の原因に起因する事故が損害保険で担保出来ます。物の飛来・落下、火災、爆発、盗難、台風、洪水なども支払いOKです。一方で、地震は免責です。地震は異常災害なので保険会社の担保能力を超えています。

通常車にはボルトナットで固定されているカーナビなども含まれます。

免責事項Ⅰ

保険金がもらえない事故について明記されています。故意による事故。わざと壁にぶつけて保険金を請求しても降りません。また戦争・地震・核燃料事故などの異常災害は前述のように免責です。差し押さえや収用・破壊などの公権力の行使によるものも当然だめです。詐欺などでもおりません。あくまで善意の契約者の事故が対象です。

免責事項Ⅱ

Ⅱは勘違いしやすいので詳細に見ていきましょう。個別に見ていきましょう。それぞれ保険の対象外です。

航空機・船舶等で輸送中の事故。これはそれぞれ航空保険・貨物保険の範疇であり自動車保険の範疇ではありません。それぞれ航空会社・船会社に請求しましょう。ただし運輸輸送契約によっては対象外の場合もあります。

自動車に存在する欠陥・腐しょく・さびなどの自然損耗。そもそも急激偶然外来の基本原則に反します。また欠損であればPL法(製造物責任)でメーカー責任を問うべきでしょう。ただなかなか生産者の責任を証明するのは難しいですね。PL法が制定され若干楽になりましたが、難しいのが現状です。故障損害は当然おりません。そもそも急激偶然外来の基本原則に反します。

またタイヤのみの損害は対象外です。つまりパンクですね。パンクなんてしょっちゅうおこりますし、そのその保険金を請求するほど費用はかかりません。リスクは自己消化が可能です。

あと競技使用は免責です。レースに参加するときは専門の保険に加入する必要があります。そう考えると夜の首都高を爆走するルーレット族の事故は微妙ですね。

免責事項Ⅲ

飲酒・麻薬・シンナー等、服用した状態や、正規の運転資格を持たないで事故を起こした場合は保険はおりません。飲酒で事故をおこして自分の保険金を請求することはもってのほかですね!

損害額の決定

要するに修理代・修理にまつわる費用・損害軽減の費用・権利保全の為の費用・引き取り費用が対象です。当然レッカー代や旅行先での仮修理・保安部品の交換などはOKです。

損害軽減・権利保全費用はあまり該当するケースは少ないでしょう。例えば追突してラジエターが壊れたとします。当然そのまま走ればエンジンまでだめになると思われるケースで、キャリアカーを呼んだ費用とか、仮にラジエターを交換した費用などが想定できますね。

権利の取得

車が全損になり、保険金額満額を受け取れば、商法に則って所有権は移転します。車の盗難の際に車の所有保険が保険会社に移動するのがいい例でしょう。

車の部品には価値があります。車を勝手に廃車することは保険会社に損害を与えることになり、その分を差し引きされることもあります。