テレマティクス保険が通販型で発売開始

テレマティクス保険とは

ほとんどの人にとって聞きなれない言葉ですが、言葉としてはテレコミュニケーションとインフォマティクスを合体した言葉です。そのまま訳すと遠隔伝達での情報処理という事ですが、カーナビやスマホ等の情報端末を活用し車の運転データを取得し、それを保険料に反映させる仕組みです。

安全運転をする人に安い保険料を提供。多くの人は同じサービスであれば安価を希望しますので、皆が安価を目指して安全運転をするようになるという仕組みです。

国もこの仕組みに注目をしていて国土交通省からもまとめの資料が提供されています。安全運転をする人に安価な保険料・危険運転をする人には高価な保険料負担。保険料の公平な負担は、保険の理念にも合致します。

理念はすばらしいのですが、導入には車の運転データを取得するデバイスが必要なります。この数千円を誰が負担するか・普通に考えれば商品を売る自動車保険会社が負担しますが、このコスト負担がネックになり、まだ大きな広がりを見せていません。

欧米では公平な保険料の負担のため以前からあった商品ですが、日本では護送船団方式のもとノンフリート等級制度という前年無事故なら翌年等級があがり保険料が割り引きされるという偉大な制度があります。また事故あり係数も導入され加入者間の公平な負担もより精緻になりました。(前年事故ありはペナルティ)

日本独自の環境はありますが、デバイスが安価になっていること・ビックデータの活用等で近年テレマティクス保険が広まりつつあります。

ソニー損保でテレマティクス保険発売開始

2020年3月、名峰マッターホルンの印象すらある通販自動車保険の雄・ソニー損保がついにテレマティックス保険に参入しました。テレマティクス保険の開発には多額の費用がかかりますので、メガ損保でないと開発困難というのがボブの見解でしたが、その見解は誤りでした。収入保険料1,000億円になっても攻めの姿勢がすばらしいです。

割引率に反映されるデータと最大キャッシュバック率

「走行時間」「アクセル」「ブレーキ」「ハンドル」「走行中のスマートフォン操作の状況」の5項目です。最大で保険料の30%キャッシュバックされます。もちろん若い人でも高得点をとればキャッシュバックされます。

  • 運転スコア90点以上→30%ャッシュバック
  • 運転スコア80点以上→20%ャッシュバック
  • 運転スコア70点以上→10%ャッシュバック
  • 運転スコア60点以上→5%ャッシュバック
  • 運転スコア59点以下→無し

GOOD DRIVEデバイス

運転時にスマホで計測という方法もありますが、セットするのが面倒です。ソニー損保では専用の計測デバイスが支給されます。(契約者負担なし)これは便利です。

指定口座へ現金還元

保険契約開始日から270日以上・累計運転時間20時間以上でキャッシュバックの申請が出来ます。現金が口座に入金されます。

テレマティクス保険の見積もりをとってみた

見積もりはスマートフォンでのみ取得可能です。契約後にアプリをインストールする必要があるため、スマホを持っていているのが必須条件です。

保険料約48,000円に対して最大13,610円のキャッシュバックという見積結果でした。保険契約をして安全運転をすればご褒美が貰える。自動車保険の新しい楽しみ方です。

安全運転の基本は急加速・急発進をせず心穏やかに走る事なので、ガソリン代の節約にもつながりそうです。

最後に忘れてはいけないのが、保険料実額の比較です。最近はPAYPAY祭りの最大40%還元策を目当てにして必要以上に買い物をしてしまう人も多いと思います。ただこれも上限額が決まっていますので、20万円買い物しても40%で8万円が戻ってくるわけではありません。

話がそれましたが、47,590円-13,610円=33,980円です。ソニー損保は品質を売りにしている保険会社なので料率が安いわけではありません。この金額は一括見積サービスで取得した最安値より高い金額でした。残念。将来のキャッシュバックは不確定要素ですので、現時点では契約をしない事にしました。

テレマティクス保険のまとめ

通販保険会社だけでなくメガ損保からもテレマティクス保険が発売され今後浸透していくと考えられますが、見積時点での価格競争力がないと移り気な通販保険会社の顧客を引き留めるのは難しいと考えます。

テレマティック保険の理念である、マクロ視点の公平な保険料負担・安全運転の促進・事故減少はとても大事な事なのですが、いち消費者としてはまずは保険料を抑えたいという気持ちがあります。

今後テレマティック保険が広がり、保険料率自体が安くなる頃に再度見積もりをとってみます。